家族(嫁(妻)、子供)の様子は?

諸井清二さんには、船員として家を長く空ける間に家を守っていた妻の諸井千恵子さんはがいます。

また子供はなんと5人もいて、諸井清二さんが遭難した時は皆で帰還を祈っていたそうです。

諸井清二さんは遭難中、千恵子さんと5人の子供たち、家族のことを思っていました。

そして「なんとか生きて帰ってやるぞ」という気持ちが湧いたといいます。

 

ここで不思議なことがありました。

妻の千恵子さんがある日夢を見て、夢の中では夫の清二さんがダイニングテーブルに座っていました。

そして清二さんは「6月7日に帰るぞ」と言ったそうです。

信じられないことに、諸井清二さんが貨物船に発見され救助されたのも6月7日。

極限状態の中で漂流遭難していた諸井さんには、神もテレパシーももはや信じない理由はありません。

家族を強く思う気持ちが、海を越えて千恵子さんの元まで届き、貨物船まで引き寄せたのかもしれません。

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漂流の原因は?なんと〇〇が壊れたせい!?

これだけの大惨事を引き起こしてしまった遭難事故ですが、直接的な遭難の原因は、船に備えられていた気象ファックスが故障していたことです。

西宮港を出港して間もなくに壊れ、天気図が受信できなくなったのです。

遭難の前日、諸井さんは北太平洋の真ん中あたりを航行していました。

気圧は1,016ヘクトパスカルを指し、風は逆方向に変わり、弱まりました。

このことから、出港前から懸念していた低気圧を抜けたと勘違いしてしまったのです。

しかし実際には、諸井さんは台風並みの超大型低気圧に突っ込んでいったのでした…!

 

そして遭遇した大しけで転覆し、帆をかけるマストが折れ、また舵もきかなくなってしまいました。

浮いているのが不思議なくらい船体は傷みきっていました。

そして全ての無線機、GPS、ラジオ、補助エンジンといった機器類も全滅。

自分が今現在どこにいるのかもわからない状況なのでした。

私は趣味で登山をしていますが、かつては山中でラジオを聴いて天気図を作成するのが日課でした。

「気象通報」といって、1日に3,4回放送があり、日本、ロシア、中国、フィリピンといった周辺の気圧や天気、風速、気圧配置などを淡々と読み上げてくれます。

そこから天気図を作成して翌日の天気を予想し、翌日の行動を決めるのです。

山でも海でも、気象は非常に大事な要素です。

諸井さんも、気象ファックスが壊れた時点で、ラジオから天気図を手作りしていれば、大型低気圧の存在を事前に知ることが出来たと思います。

ここが運命の分かれ道だったのでは、と私は思います…。


出典:E-CHART

諸井清二さん、船会社を訴える!

諸井清二さんは帰国から3年後の1997年、「命綱のハーネス(ベルト)が欠陥」として、船の製造会社と販売会社を相手に訴訟を起こしました。

嵐にもまれていた最中、諸井さんと船を結ぶ命綱とも言えるハーネスベルトが外れ、海に投げ出されたことは、普通の状況なら死んでいたシーンです。

海に投げ出された諸井さんの目の前に、たまたま船尾があったから助かりましたが…。

裁判の訴訟額は1,860万円という額でしたが、結局途中で和解が成立し、800万円で和解しています。

正直船の製造会社に直接的な非はないように私は思うのですが、諸井さんはやりきれない気持ちだったのでしょうか。

諸井清二さんの今現在は?〇〇の場所はどこ?次ページで詳しく!