「イチゲンさん」で熊本城をテーマに切り絵と落ち葉アートがコラボする企画で、切り絵作家の重鎮・百鬼丸(ひゃっきまる)さんが出演しました。
切り絵作家として1万点以上の作品を残してきた、大ベテランの百鬼丸さんについて記していきます。
切り絵作家・百鬼丸の出身は
百鬼丸とはもちろん本名ではなく、渡辺文昭さんといいます。
山梨県富士吉田市出身で、山梨県立吉田高校を卒業後、東洋大学工学部建築学科に進学します。
大学卒業後は幾つかの職に就きますが、27歳の時に手に職をつけようと愛知県常滑市の常滑焼の窯に入門します。
そのとき、焼き物の表面につける柄・模様にこだわりを見出し、せっかくということで記録のために紙を切ったとのこと。
これが切り絵の始まりでした。
それを集めて作品集を作り出版社に持ち込んだところ、程なく認められて1980年に切り絵作家としてデビューしました。
今では数多くの作品を世に送り出し、居住地の埼玉県川越市を中心にアクティブに活動しています。
百鬼丸の作品がすごい!
百鬼丸さんの作品は歴史小説など本の表紙や挿絵に多く使われてきました。
例えばこのような作品です。
カラー、そして立体と先鋭的な作品作りで常に進化されているようです。
しかし、中でも最近、すごい大作が製作されたようです。
先日完結したNHK大河ドラマ「真田丸」に関連し、真田氏ゆかりの長野県上田市別所温泉の上松屋旅館から依頼が入りました。
巨大なふすま一面に勇壮な真田氏の切り絵を施す一大プロジェクトです。
百鬼丸さんは弟子と一緒に作品を創り上げ、百鬼丸さんを筆頭とした延べ10人の作家による切り絵が完成しました!
それがこの作品です!
『夏の日の夢~大阪夏の陣 真田幸村と十勇士vs徳川家康』
うーん、横に長いのでうまく表示されないと思いますが…。
この壮大な切り絵は、もちろん現在も上松屋旅館に展示されています。
百鬼丸の個展情報は?次ページで!
百鬼丸の個展情報
百鬼丸さんの作品は、実は常設展示されているところがあります。
百鬼丸さんの住む埼玉県川越市の「岡田畳店」本店ギャラリーです。
こちらでは切り絵体験教室も行っているので、興味がある方は調べてみてくださいね。
また、埼玉県小川町の「埼玉伝統工芸会館」のレストランかたくりにもあります。
これをきっかけに埼玉へ訪れるのもいいですね!
まとめ
- 百鬼丸さんの本名は渡辺文昭さん
- 山梨県富士吉田市出身
- 山梨県立吉田高校を卒業後、東洋大学工学部建築学科に進学
- 卒業後、常滑焼の窯で作った焼き物につける柄や模様の保存から切り絵を見出す
- 1980年に切り絵作家としてデビューし、以後1万点以上の作品を製作する
- 現在も小説表紙や挿絵、大型の切り絵など精力的に活動を続ける
- 埼玉県川越市在住
実は私も川越あたりは昔学校に通っていた関係から、よく親しんでいました。
歴史的な建物や雰囲気が残り、今考えるといい街だな…と思ってしまいました。
今では全然行っていませんが(汗)
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