どうも、クマ船頭です。
今日は、世界で活躍する大将こと寿司職人の風戸正義(かざと まさよし)さんを紹介します。
世界で間違った日本文化を広め続ける店に日本人のプロが潜入し、正しいやり方を伝える人気番組「ぶっこみジャパニーズ」に風戸正義さんが出演します。
今回はロシアの寿司店で、シャリがチーズだったり揚げたりと奇抜な寿司に大将も爆発寸前?
また風戸正義さんの店の味の評判や場所はどこ?という疑問についてもお答えします!
風戸正義とは?店の場所はどこ?
風戸正義(かざと まさよし)さんは1949年生まれの67歳生まれ、千葉県市原市出身です。
千葉経済大学付属高校を卒業後、菓子問屋に会社員として就職しますが、やがてその仕事のに疑問を抱き、退職してバイクで日本一周の旅に出てしまいます。
北海道では民宿でアルバイトをしながら旅費を稼ぐ一方、人生や生き方について模索していたのです。
すると、とある寿司屋の寿司に感動し、また自分自身を活かせる職人という道に希望を見出すことが出来たのです。
北海道・長万部の寿司店に入り、寿司職人としての修業を始めたのは、まだ20歳の頃でした。
そして親方の信頼と技術を得て、その寿司屋の函館店を任されるほどまでになったのです。
すると今度は高知県へ。
高知県では郷土料理である皿鉢(さわち)料理に触れ、刺身を豪快に美しく盛り付ける独特の料理法を学んだのです。
そして故郷の千葉県に戻り、11軒の寿司屋で修業した後、1976年、ついに自分の店「さかえ寿司」を持つに至ります。
その広さはわずか3坪のカウンターだけの店で、千葉県で最も小さな寿司店だったといいます。
しかし弱冠26歳で自分の寿司屋を持てたことは凄いと思います。
この「さかえ寿司」の場所は、千葉県千葉市美浜区高洲1丁目16-25です。
JR京葉線の稲毛海岸駅からほど近い住宅街の中にあります。
もともとこの地で3坪で創業してから40年、今では立派な構えの寿司屋として地元で親しまれています。
大規模な国際展示場である幕張メッセからもほど近く、海外客でもアプローチしやすい場所と言えますね。
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風戸正義の寿司店の味の評判は?
このさかえ寿司ですが、すでに同所に開業してから40年も経ち、その寿司の味も地元では評判を呼んでいます。
その味や格式への信頼から、法事や結納でも利用されるほどです。
風戸正義さんは開業当時、自分の店を持てた喜びを他の人にも分けたいと考え、奥さんと一緒に市内の老人ホームへ自分の寿司を持っていったことがあるそうです。
そして、その時に大いに喜ばれたことが印象に強く残っており、他の人にどんどん尽くしていこうという気持ちが芽生えたようです。
ちなみに風戸正義さんは安倍総理大臣に寿司を振舞ったこともあります。
この時はブラジルに総理大臣が訪問した際に、現地の人との交流で行ったイベントですが、総理大臣に出したという実績はなかなか誰でも出来ることではないかと思います。
出典:さかえ寿司
風戸正義はなぜ世界に寿司文化を広める?
風戸正義さんは現在、全国すし商生活衛生同業組合連合会(全国すし連)という、全国2万人以上のすし職人が登録する業界団体で常任理事に就いているほか、千葉県のすし連の理事長でもあります。
風戸さんはすしの世界ではかなり有力者とも言える位置にいますが、そもそもなぜ積極的に海外へすしのPRを進めているのでしょうか。
もともとは全国すし連の海外事業部役員に就任してからでした。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国にすし文化を広めるため、イベント会場などで自らすしを握って来場者にふるまっていました。
そこで感じたのが、海外におけるすし調理法の知識の危うさについてでした。
魚を生で食する文化の無い国は多く、魚の調理法、保存法についても未熟な国が多かったそうです。
海で獲った魚の保存や血抜き、さばき方から新鮮さを保つ方法まで、味に直結するだけでなく、衛生上の安全につながることも多いのです。
すしという完成品や握る様子だけを見て真似をする店が海外で多かったことから、将来もし食中毒など起きたら、「すしは危険」という見方をされかねないと危惧したからです。
将来長きにわたってすしが愛されることを願い、風戸正義さんはこれまで長年にわたり海外ですしを握り、知識や技術を伝授してきたのです。
寿司職人の天下一武道会とは?ワサビや酢飯の意外な効能?次ページで!
寿司職人の天下一武道会とは?
イギリス・ロンドンでは世界でも珍しい寿司コンクールが開催されていました。
かつてその大会で優勝した人は、以前風戸正義さんに教えを受けた人で、その後有名ホテル・マンダリンオリエンタルに勤めています。
寿司文化はSushi Cultureとして今や世界中に広がっています。
風戸正義さんが代表理事を務める「国際すし知識認証協会」は、2015年に「Global SUSHI Challenge 」(グローバル・スシ・チャレンジ)という、すし職人の世界大会を開きました。
世界14か国で予選大会を行い、勝ち残った総勢20名で決勝大会が日本で行われるのです。
この時の優勝者は日本人の地引淳さんでしたが、準優勝はシンガポール人で、屋上に船のような大きいプールで有名なマリーナ・ベイ・サンズの料理人でした。
風戸正義さんは世界に正しいすし文化を広めるために先頭に立って今まで活動を続けているのです。
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ワサビや酢飯は実は〇〇に効果があった!
風戸正義さんが国内外でよく講義するのが、寿司のあらゆるものには理由があるという点と、衛生面での配慮です。
寿司に使用するワサビには殺菌作用があり、付け合わせの生姜にも食中毒を防ぐ成分が入っているのです。
また、寿司に使用する酢、しょうゆや一緒に飲む日本酒は、すべて微生物の発酵作用を利用したものばかりです。
これらはまず保存がききます。味噌などは代表的なものですね。
そして消化が良く腸内環境を整え、老廃物の排出を促進するデトックス作用もあります。
殺菌作用でネタの魚の食中毒を防ぎ、発酵成分で体の調子を整える、健康志向のヘルシーな食品なのです。
アメリカでは寿司はヘルシーな料理として一定の認知がされており、肉食大国の肥満対策にも期待されています。
見た目や味だけでなく身体にもいいという点が、自信を持って寿司を世界にオススメできる理由なんですね。
風戸正義さんはロジカルに説明することで、世界にも受け入れられてきたのです。
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まとめ
- 風戸正義(かざと まさよし)さんは1949年生まれの67歳生まれ、千葉県市原市出身
- 千葉経済大学付属高校を卒業後、菓子問屋に会社員として就職も、退職してバイクで日本一周の旅に
- 20歳で北海道・長万部の寿司店に寿司職人として入る。やがて函館店を任されるまでに
- 1976年に千葉県において「さかえ寿司」を3坪ほどで開業する
- 全国すし連の海外事業部役員に就任後は、海外で寿司文化を広げることに注力する
いまや東南アジアや香港など、もともと生魚を食べない国々でも寿司が受け入れられていますね。
風戸さんのような方の努力があってこそだったんですね。
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