NHK「ハートネットTV」に出演したピアニストの西川悟平(にしかわ ごへい)さんは、アメリカ・ニューヨークを拠点に活動するピアニストです。
西川さんは指に障害を抱えるという、ピアニストとして致命的な運命に直面しますが、それを乗り越えて成功します。
現在も精力的にコンサートを行っている西川悟平さんにスポットを当てます。
最新コンサート情報もお知らせします。
西川悟平とは
西川悟平さんは1974年生まれの49歳、大阪府堺市出身です。
ピアノを始めたのは15歳。
多くのピアニストが幼いころから弾いている中、かなり遅く始めた珍しい方ですね。
しかしなんと3年後には楽団とセッションするほどまでに。
大阪音楽大学短期大学部ピアノ科から4年制大学への編入を考えていましたが、試験を突破できずに断念。
卒業後は旅をしたり、食べるために和菓子屋に就職し、演奏活動は細々としたものになってしまいました。
しかし、1999年に出場したYAMAHA音楽フェスティバルで著名外国人の目に留まり、
招かれてアメリカ・ニューヨークに拠点を移して活動を始めます。
つまり、舞い降りてきたチャンスを見事掴んだのです。
西川悟平の障害
ニューヨークへ渡り2年が過ぎようとしていた2001年、西川さんはある病気にかかります。
「ジストニア」という病気です。
ジストニア(dystonia)は、中枢神経系の障害による不随意で持続的な筋収縮にかかわる運動障害の総称。姿勢異常や、全身あるいは身体の一部が捻れたり硬直、痙攣といった症状が起きる。
このジストニアにより、一時は西川さんの両腕が動かなくなってしまったそうです。
5人の医者にも不治の病と通告されましたが、西川さんは諦めずに必死のリハビリを行い、
なんとか右手と左手の指2本が動くようになりました。
今でも残りの指は動かないようですが、この7本の指だけでピアノを弾いているとのことです。
普通の人なら絶望して引退し、指導者などになるでしょうね。
スポーツでもリハビリは筆舌に尽くしがたい苦痛を伴うと聞きます。
私はまだそのような経験はないのですが、きっと理解し難い苦しみと努力があったのでしょうね。
「君の名は。」のRADWIMPSドラマーもジストニア!?
2016年NHK紅白歌合戦に出場し、映画「君の名は。」で大ヒットした音楽グループ、RADWIMPSのドラマー、山口智史さんも、
持病のジストニア(フォーカル・ジストニア)のせいで2015年から無期限休養に入っています。
実は多くのミュージシャンがこの病気にかかっている過去があるようで、手や指を酷使するミュージシャンにとっては天敵のような病気なのです。
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